27歳、ヨーロッパ在住。

ヨーロッパでの日常や風景、ふと考えたことについて綴ってます。

ノマドvs社畜

そういえば数年前からノマドという言葉に各種メディアでよく出会います。遊牧民のように時間や場所、あるいは組織に縛られずに働いてるような人たちと定義して良いと思いますが、まぁイメージしやすいのが若者のフリーランスですよね。

 

ワークスタイルなんて個人次第なので特にこういった方々について別にいいんじゃない?程度の意見しか持ち合わせてませんが、下記のような記事を読んでなるほどなーと思ってみたり。

 

渋谷のスタバでMacBook Airが“正解”?

ハンパな仕事しかできない若者たちが「ノマド」を名乗って陥る「新・ユートピア社会主義」

 

自分の周りにもノマドと公言しないまでも似たようなワークスタイルで仕事をしている人はいますが、確かにしっかりと仕事をしている人もいれば、何がしたいんだろうって人もいます。自由な働き方をする人種が「ノマド」という甘い響きでラベリングされることで、自分探しの迷路や就職活動の罠に迷い込んだ若者が「これからの時代はノマドだ!」と思い込んで、社会の何たるかも分からないまま流れ込んでしまう、というのは何となく想像出来ます。

 

別に自分自身ノマドという人たちを否定する気はないですし、セルフブランディングによるごっこ遊びもそれはそれで良いと思うので、筆者の言うように「会社の表も裏も知り尽くして辛い思いもたくさんしてからフリーになる」というプロセスを踏む必要もないと思いますが、安易に「会社に縛られる働き方なんて時代錯誤だ!」なんて思ってノマド的行き方に傾斜するような兆候があるとしたら、それは望ましいことではないんじゃないかなーと思ったりします。

 

勝間女史の登場と時を同じくしてでしょうか、自己啓発が一気にブームとなって組織より個が重視されるような風潮が生まれ、それから更にソーシャルメディアの流行によってフリーでビジネスを行っている若者の発言が注目されるようになり、今どき大企業で勤めるなんてダサイよねという言葉も今までにまして聞かれるようになった気がします。

 

まぁそういう風に考える人はそれでいいですし、ある意味当たっている部分も多いとは思うのですが、それでも自分は会社という組織に属しながら働くのはやりがいもありますし、決して格好悪いことではないと思うのです。自分の好きなことが出来ないというリスクもありますが、結託して仕事ができる仲間がたくさんいますし、社会勉強にもなりますし、組織からサポートも受けられますし。要は、自分の性格に合う働き方を選べばいいと思うのです。働き方に格好いいも格好悪いもない。

 

ちなみに自分は会社に勤めながらも精神はノマド、というのを目指してます。組織に属しながら働く方が自分には向いてると思いますが、組織に依存してしまうと何かあったときに大変ですからね。

 

まとまらない文章となりましたが、ノマドの流行に対する雑感でした。