27歳、ヨーロッパ在住。

ヨーロッパでの日常や風景、ふと考えたことについて綴ってます。

生ダコを湯がいてみた

昨日朝市を見学して来たという内容の記事を書きましたが、実は目的の1つにタコを物色しに来たというのがありました。日本人でたこ焼きパーティをしようという話になり、タコの調達係に任命されたのです。

 

とはいうものの、こちらの普通のスーパーでタコをお見かけすることはまずありません。朝市に出てるよという情報を聞き、足を運んだわけです。いざ行ってみると生魚はたくさん置いてあり、タコもその中に並んでたのですが、いかにも捕獲してきました!って感じのタコがまるまる一匹…。出来れば切り分けてあるのが欲しかったので、とりあえずその場を後にして、中国系のスーパーに行くことにしました。が、そこでもタコは見つからず…。どうしようかと考えた末に、家の近くにSchmidtという魚屋さんがあることを思い出し、そこへ行くことに。ちなみにここはロッテルダムで唯一生魚が食べられると評判の店です。結構お高めの店で品揃えもそこそこあり、タコも置いてありましたが、やっぱり足だけとかではなく一匹まるまる。仕方ないかと思い、丸ごと購入することを決めました。それがこちら。

 

f:id:kazoeuta:20121201190120j:plain

 

で、早速調理開始。

 

とりあえず方法が全く分からなかったので、ネットで色々とやり方を検索。とりあえず墨袋と内蔵をとって塩か大根おろしでよく洗わなければいけないことが分かりましたが、幸いにもその辺の下処理は住んでいた模様。なので洗うのはそこそこにしておいて、早々に茹でる作業へ。その前に記念に写真を1枚。

 

f:id:kazoeuta:20121201190930j:plain

 

湯がく際は、このように頭を持って、まず2、3回足をお湯につけるみたいです。そうすると足がくるくるっと丸まって、鍋にもすっぽりおさまるようになります。それがこちら。少し頭が出てますが。。

 

f:id:kazoeuta:20121201192408j:plain

 

ちなみに、少し酢を入れると柔らかくなるようで、お酢もお湯の中に投入しました。そして茹でること15分、いよいよタコがゆであがりました。

 

f:id:kazoeuta:20121201194151j:plain

 

うん、綺麗な色にゆであがりました。色を良くしたいならお茶の葉を入れるといいみたいなのですが、持ち合わせがなかったのでとりあえずそのまま。それでもなかなか良い発色具合です。あとは足を切りわけて、冷凍庫に入れて完成です。

 

そんなに難しい作業ではありませんでしたが、日本ではチャレンジしたことがなかったので、なかなか楽しかったです。ちなみに参考にしたサイトは下記の2つ。生ダコを調理する際には、是非ご参考にしてください。

 

http://temaeitamae.2-d.jp/top/t5/f/handled.octopus-2.html

http://cookpad.com/recipe/398038

 

 

Blaak駅の朝市を見学して来た

ヨーロッパと言えば、朝市。というイメージを勝手に持っています。

 

朝に限らず、ヨーロッパを旅行していると広場等でフルーツやらチーズやら花やらの出店が集まっている市場を見かけることがたまにあります。わが町ロッテルダムも例に漏れず市場が出ていまして、毎週土曜日の朝はBlaak駅周辺で朝市が開催されています。

 

今まで行ったことなかったのですが、朝起きるととても天気が良く気持ち良さそうだったのでチャリでふらっと足を運んでみました。

 

ちなみに、Blaak駅といえば近くに有名なキューブハウスがあります。ここからほんとすぐのところに市場が出ているわけです。

 

f:id:kazoeuta:20121201102841j:plain

 

駅の近くにチャリを止めて、いざ散策。

 

会場は予想してたより広く、真剣に見て回ったら1時間くらいは余裕で入れそうです。果物や野菜はもちろん、海鮮や肉、チーズ、卵、食べ物以外にも雑貨、服、iphoneケースなどなど、本当に色々なものが売ってました。お客さんもたくさん来て賑わってて、活気ある感じでふらふらしてるだけで楽しくなってきました。

 

f:id:kazoeuta:20121201103940j:plain

f:id:kazoeuta:20121201104623j:plain

f:id:kazoeuta:20121201105131j:plain

 

たくさん魅力的なものがあったので何か買おうかと思ったものの、たまたま冷蔵庫の在庫が大量にある日だったので今回は断念。まぁまた来るでしょうし、次回買いましょうということで。それでも見てるだけで満足な朝市でした。

 

ちなみに、こちらが先々週購入した愛車(チャリ)。

 

f:id:kazoeuta:20121201110319j:plain

 

もう冬なので外は寒く今日も6度しかなかったですが、晴れてる日に冷たい空気を駆け抜けるのはとても快適です。これからも晴れた日はサイクリングに出かけようと思います。

バサ

バサという魚をご存知でしょうか?

 

ベトナムやカンボジアで採れる淡水魚で、ナマズの仲間だそうなのですが、何故かこちらのスーパーにもよく置いてあります。オランダ語では”Pangasius”というみたいなのですが、魚が食べたいなーという気分の時にちょうどこの白身魚っぽいものが目に留まったので購入したわけです。帰って来て翻訳してみて「バサ」と出た時は「サバの間違い?」とか思ってしまったのですが、どうやられっきとした名称のようで。日本でも普通に売ってるんでしょうかね、自分は認識してなかったのですが。とりあえず安いので、噂ではイギリスでフィッシュ&チップスに使われていたりもするみたいです。

 

これがAlbert Heijnに売っていたバサ。ぱっと見ナマズには見えなかったです。

 

f:id:kazoeuta:20121201063714j:plain

 

レシピを検索しても案の定そんなに種類は出てきませんでしたが、酒蒸しがおいしそうなんじゃないかということを思いつき、ちょうど船便で届いたばかりのタジン鍋を活用して酒蒸しにしてみました。料理酒+塩こしょうという非常にシンプルな味付けです。ちょうどいい感じのミックス野菜もあったのでそれも投入。

 

f:id:kazoeuta:20121201064110j:plain

 

どんな味かなーとおそるおそる試してみましたが、とりあえず酒蒸しは成功。こくが出てとてもおいしかったです。肝心のバサは、そんなに癖もなく、あっさりふんわりといった感じでしょうか。鰻と白身魚の中間のような感じがしました。個人差はあるでしょうが。

 

こっちへ来ると、スーパーのラインナップ1つをとっても、微妙なところで食文化の違いを感じさせられます。また目についたことがあればピックアップしてみようと思います。

ノマドvs社畜

そういえば数年前からノマドという言葉に各種メディアでよく出会います。遊牧民のように時間や場所、あるいは組織に縛られずに働いてるような人たちと定義して良いと思いますが、まぁイメージしやすいのが若者のフリーランスですよね。

 

ワークスタイルなんて個人次第なので特にこういった方々について別にいいんじゃない?程度の意見しか持ち合わせてませんが、下記のような記事を読んでなるほどなーと思ってみたり。

 

渋谷のスタバでMacBook Airが“正解”?

ハンパな仕事しかできない若者たちが「ノマド」を名乗って陥る「新・ユートピア社会主義」

 

自分の周りにもノマドと公言しないまでも似たようなワークスタイルで仕事をしている人はいますが、確かにしっかりと仕事をしている人もいれば、何がしたいんだろうって人もいます。自由な働き方をする人種が「ノマド」という甘い響きでラベリングされることで、自分探しの迷路や就職活動の罠に迷い込んだ若者が「これからの時代はノマドだ!」と思い込んで、社会の何たるかも分からないまま流れ込んでしまう、というのは何となく想像出来ます。

 

別に自分自身ノマドという人たちを否定する気はないですし、セルフブランディングによるごっこ遊びもそれはそれで良いと思うので、筆者の言うように「会社の表も裏も知り尽くして辛い思いもたくさんしてからフリーになる」というプロセスを踏む必要もないと思いますが、安易に「会社に縛られる働き方なんて時代錯誤だ!」なんて思ってノマド的行き方に傾斜するような兆候があるとしたら、それは望ましいことではないんじゃないかなーと思ったりします。

 

勝間女史の登場と時を同じくしてでしょうか、自己啓発が一気にブームとなって組織より個が重視されるような風潮が生まれ、それから更にソーシャルメディアの流行によってフリーでビジネスを行っている若者の発言が注目されるようになり、今どき大企業で勤めるなんてダサイよねという言葉も今までにまして聞かれるようになった気がします。

 

まぁそういう風に考える人はそれでいいですし、ある意味当たっている部分も多いとは思うのですが、それでも自分は会社という組織に属しながら働くのはやりがいもありますし、決して格好悪いことではないと思うのです。自分の好きなことが出来ないというリスクもありますが、結託して仕事ができる仲間がたくさんいますし、社会勉強にもなりますし、組織からサポートも受けられますし。要は、自分の性格に合う働き方を選べばいいと思うのです。働き方に格好いいも格好悪いもない。

 

ちなみに自分は会社に勤めながらも精神はノマド、というのを目指してます。組織に属しながら働く方が自分には向いてると思いますが、組織に依存してしまうと何かあったときに大変ですからね。

 

まとまらない文章となりましたが、ノマドの流行に対する雑感でした。

オランダ人はカーテンを閉めない

f:id:kazoeuta:20121120084315j:plain

 

普段車通勤な自分ですが、先週は車を修理に出していたこともあり電車で通勤してました。代車という選択肢もあったのですが、マニュアルは教習所でしか運転したことがなく不安なので電車を選択。たまたま天気がいい日も続き、駅までも問題なく徒歩で移動出来ました。

 

街中を歩いているとよく分かるのですが、こちらへ来て気がついたこととしてオランダ人はカーテンを閉めないということがあります。

 

もちろん閉めている家庭もありますが、半分以上は夜になってもカーテンを開けっ放しで、中が丸見えということもあります。ソファーに座りながらTVを見てたり、皆でご飯を食べてたり、そういった光景がちらちらと目に入ってきます。ちなみにうちのマンションの向いの部屋の住人達もカーテンは閉めておらず、高層階ということもあってか裸で歩く男性はもちろん、下着姿の女性もたまに見かけるという。何と寛容な国。

 

一節によると、カーテンを閉めないのは私には何も隠すことがないという意思の現れだとか何とか。確かに見たけりゃ見ろっていうスタンスすら感じることもあります。とはいえ日本人としてはついついぎょっとしてしまうという。。

 

ま、夜の暗い道にぼんやりとした光が漏れているのを見るとほっこりした気持ちになるので、自分は好きなんですけどね。

日本人学校@ロッテルダムのバザーに行って来た

f:id:kazoeuta:20121118124917j:plain

 

ロッテルダムにある日本人学校のバザーに行ってきました。

 

オランダ1年目の自分は知る由もなかったのですが、毎年恒例のイベントのようで、ロッテルダム在住以外の人も知ってて結構有名みたいです。

 

ちなみに自宅からは車で20分弱、自転車で30分の距離。珍しく天気良かったので自転車で行きたかったけど、荷物運びが面倒くさくなりそうなので車をチョイス。

 

行ってまず驚いたのが、入り口に並ぶ長蛇の列。混みそうなので開始時間の12時少し前くらいに行ったのですが、入り口にずらーっと人が並んでいました。そして中に入ると更にびっくり。会場内にざわめく人の群れのもの凄いこと。体育館のようなところがバザー会場になっていたのですが、おしくらまんじゅうが出来るんじゃないかってくらい人がたくさん入ってました。

 

品物としては本や衣服、おもちゃ、ベビーカー、生活用品などなど。入り口には食べ物も売っていました。とりあえず本を中心に見てみたのですが、全部€0.5〜1.0と破格の値段。思わずほんまに読むんかなーって本まで手に取って購入しました。10冊くらい買って、合計€5。その辺の古本屋なんかと比べ物にならない圧倒的なコスパ。1人にやにやしながら持って帰りました。

 

戦利品がこちら。

 

f:id:kazoeuta:20121118132643j:plain

 

ちゃんと読むようにしますとも。

 

ちなみにロッテルダムの日本人の数は年々減っているようで(これはアムステルダムやアムステルフェーンも同じようですが)、クラスの数も随分減ってしまったのこと。まぁ経費の厳しい昨今、駐在員の数が減っているのは仕方がないのかなーとも思いますが、学校側としては資金のやりくりが厳しいんじゃないかなーとも思ったり。

 

自分の使ったお金がちょっとでもロッテに住む日本人の子ども達の役に立てればなーと思います。

 

それにしても、本当に今日は天気良かった。あんま外をぶらぶら出来なかったのが残念。来週も晴れますように。

 

f:id:kazoeuta:20121118125119j:plain

現地スタッフと仕事をしていて感じること

そろそろ赴任してから3ヶ月が経ち、現地スタッフのワーキングスタイルが何となく分かって来た気がします。

 

ちなみに、うちの職場はオランダ人が大半で、その他にドイツ人、ハンガリー人、コロンビア人なんかもいたりします。(ちなみに上司はドイツ人。)

 

まず、ご他聞に漏れず彼らは退社時間が早い。就業時間は17時半なのですが、みんな18時には帰っていって18時半にはオフィスには誰もいなくなります。(ドイツ人の上司は気質もあってか遅くまで残っていることも多いのですが。)次の日に大きな会議がある時はさすがに皆それなりに残っている様ですが、日本人みたいに22時過ぎるくらいまで働く人はまずいません。というかこの前独りで22時まで働いてたら警備のおっちゃんに鍵閉めるから出て行けといって追い出されてしまいました。

 

ま、だからといって仕事に手を抜いているわけではないのですが。皆仕事中は彼らの業務に真面目に取り組んでますし、優秀だなーと思わされるスタッフもたくさんいます。ただ、何と言うか納期意識が薄いというのが彼らと接していて感じる率直な感想。本当に切迫していることしかやらないというか、自分のプライベートな時間を割いてまで急いでやらないというか。会議中に「これはやらんといかん!」と彼ら自身が盛り上がってることでも、会議が終わった後には「あーそういえばやらないとね。」という雰囲気になっていたり。。真面目に出来るだけ早くこなそうとする日本人とは違うなーと感じます。

 

あと、もちろん休暇も長いです。大体夏休みのVacationは2週間休みますし、秋休み、冬休みも自主的に1週間以上の休みを取る人が多いです。春休みはまだ分からないのですが、長期休暇を取ることが普通になっていて、バックアップの体制も整っています(休んでる人のメールも見に行ける)。

 

こういった彼らを見ていると、日本人って特殊だなーと感じます。彼らが特殊なのか、自分たちが特殊なのかは文化の違いなのでどちらとも言えないのですが、客観的に見ると献身の姿勢がすごい。会社のために夜中まで奉公する。そしてその理由は対価というより義務感の方が大きい。別に会社がご主人様というわけではないのに、不思議な民族だなーと思います。昔から続いて来た主従の文化が根深くアイデンティティとして残っているんですかね。

 

たぶんこれから何年か彼らと仕事をしていく上で、異文化を感じることも増えてくるのでしょう。色々と学び取りたいと思います。